プロフェシーに応募した剣師

 マーガレットのサイドイベント、マーガレット・プロフェシーに応募した剣師を公開します。

<ラウンド1バージョン>
日路:5/0/0/3/速速魔熱衝絶
設定:
 フルネームは日長押 日路(ひなげし・ひろ)。
 手にした物はお玉ですらも凶器に変えてしまえる主婦。

イメージイラスト:
お玉よりむしろお玉を握った手で殴っている気もする。

コンセプトとか:
 アポクリファヒロを、「強い剣師に対する勝率が上がるように」いじったもの。他の候補であったダートリ(ダブル盾デス)は強い剣師に対する勝率が低いこと、カルロ(仮・重撃使い)は加護剣が多いと予想したことから却下しました。
 加護剣の使用率が高いんじゃないかと予想したため、衝撃一本を絶対に変更。素早さ3+加速2本ならたいていの防御0+加護1本よりは早く加熱して衝撃を通せるんですが、シスイのような防御1+加護やデスエリーナのような加護2本には手も足もでないので。
 結果的にKAZOONさんのCAの素早さを加速にかえた型になってしまいました。
 成長性を考えるとKAZOONさんいうところの「冗長素早さ」を持つCAの方が適していたかも?

試合結果:勝率0.658、ポイント11.6053、ともに3位。
 毒使いやHP5の割合が想定より多く、加護は想定より少なかった。
 素直にヒロそのまま送った方が勝率は高かったですね。ポイントはめんどいので計算してませんが。

<ラウンド2バージョン>
日路:5/0/0/3/速魔[鏡]熱衝絶速
設定:
 フルネームは日長押 日路(ひなげし・ひろ)。『絶望の魔王』ゼロ、『天才にして天災』テンロー・ヘヴンリーなど、はた迷惑な存在を輩出した日長押家を現在牛耳っている。
 中華鍋で攻撃をはね返し、さい箸で相手の動きをとめる人妻。
 性格はせっかち、かつ傲岸不遜。言わなくてもいいことを言ってトラブルを招く。
「一通り出揃ってから出陣? 悠長なことだ。0から予測するのがそんなに恐ろしかったか?
 己を一から作り直す? そんなに今の自分が信じられないか。今の積み重ねが未来だとは思わないのか?
 今一番勝ってるやつに的を絞る? それが未来予測とは恐れ入る! 過去の勝利に怯える者に未来が掴めるつもりか?
 いいだろう、負けてやる。そんな勝利で満足だというならな!」

イメージイラスト:
輝く中華鍋で攻撃を弾き返す。

コンセプトとか:
 HP15以上で勝率のよかった老人と海さん、有坂さん、死神ルゥルさんに勝てそうでかつ他に対しても勝率を保てそうな成長。毒使い相手の勝負は捨てました。あと鏡入れてるエンジンタイプが多かったので、鏡に対抗するには鏡だろ的な考え。
 順番が魔鏡になっているのは、ダブルスタンと同時行動で相手が速衝熱熱衝(1ラウンドのえぬえむの並び)の時に、加熱中にスタンから立ち直って2ターン目最後の反射でスタン、3ターン目に相手がスタンで手間取っている間に加速してトドメ、という流れを想定していたからです。結局そういう並びの相手はいませんでしたが。

試合結果:勝率0.651で同率7位、今回ポイント12.6977で7位、累積ポイント24.3029で3位。
 回復をかなり警戒していたんですが回復追加してきた人は少なかったですね。やっぱり使いにくいからか。
 上位陣HP10以下は日路含めてもっと落ちるかと思ってましたがそうでもなかった。

<ラウンド3バージョン>
日路:5/0/0/3+1/速速魔鏡衝熱絶
設定:
 フルネームは日長押 日路(ひなげし・ひろ)。アクの強い人間の多い日長押家を仕切っている。
 ただの焼き海苔や餅ですら凶器と化す力を持つ28歳。彼女のその力は「ダイイングダイニング」と呼ばれ、主に家族から恐れられている。
「文句があるなら飢えて死ね!」

イメージイラスト:
皿から妖気が漂っているように見えるのは、たぶん気のせいじゃない。

コンセプトとか:
 とりあえずフルエとヤジリオンにいっぺん勝っておきたいなあと思った。その上でほどほどに負け、速攻連中にとってあんまりおいしくない餌になろうと思った。
 熱の前に衝があるのは、ヤジリオンが加速剣入れてきて10/0/0/4/速速衝熱衝熱みたいな構成にすることを警戒したからです。考えすぎでした。

試合結果:勝率0.535で20位、今回ポイント11.395で15位、累積ポイント35.6979で4位。
 フルエとヤジリオン、直接対決では勝ったけど今回ポイントでは負けてるじゃないかー! 「ほどほどに負け」という方針が悪かったのか。ギリギリ。
 まあこれで1ターン目のAPに空きができたからやれること増えたし、次にフルエ・ヤジリオンが素早さもしくは加速を成長させても渡り合えるし、投資と考えておきますか。

<ラウンド4バージョン>
日路:5/0/0/4/速魔鏡熱衝絶[斬]速
設定:
 フルネームは日長押 日路(ひなげし・ひろ)。オスの三毛猫なみに珍しいといわれる「男の魔女」を婿にした日長押家の跡継ぎ。
 文化包丁で装甲さえも切り裂く一児の母。

イメージイラスト:
絶対剣は文化包丁らしいよ。

コンセプトとか:
 速攻や毒耐久相手に勝つのは無理無理な構成なので、他のところで勝率を稼ぐ。
 具体的には自分より遅い速熱型や、高HPのデス使いなどを狙いました。速を後ろに回すとオラネルラさんに負ける可能性が高かった(実際負けた)のですが、攻撃の手数を増やした方が梅さん・巫女瓜さん(高HP回復剣持ち)や白亜さん(ライフ持ち)を、回復されたりこっちが殺されたりする前に殺しきれるようなので斬撃剣を追加しました。

試合結果:勝率0.628で同率10位、今回ポイント13.721で3位、累積ポイント49.4189で4位。
 予想では勝率五割強だったので、六割越えにちょっとびっくり。そして今回ポイントがかなり良い。自分より上位の九名に全部勝利。狙いはわりと正しかったようです。

<ラウンド5バージョン>
日路:5/0/0/4/速鏡速魔衝熱[魔]絶斬
設定:
 彼女の額には生まれつき埋まっている「何か」がある。それは天眼だ、と祖父が言った。曾祖父も持っていたのだという。それは本来なら見えぬはずのモノが見える眼であるという。
 確かにその眼は、彼女に様々なモノを見せた。たとえばおぼろな未来を。あるいは知らない過去を。
 
 曾祖父は天眼により、ある人物が己を殺す未来を見た。そして、その人物が自分を殺す前に殺してしまった。
 それは曾祖父だけが見たはずの、実現しなかった未来。それを天眼は彼女に見せた。
 
 祖父は天眼などなくとも、曾祖父が世界を滅ぼすことを知り、その未来を防ごうと腐心した。失敗するたびに生まれつき持っていた膨大な魔力を以て時間を遡り、何度もやり直した。時空を制御するという無茶のために、生来の魔力は費やされ擦り減って失われていった。
 それは時間を遡らせた祖父自身しか知らないはずの、失われた歴史。それを天眼は彼女に見せた。
 
 もはや時間を戻すことがかなわないほどに魔力を失った祖父は、そこで初めて他人を頼った。そして初めて、世界が滅ぶ前に曾祖父を止めることに成功した。
 それは彼女が生まれるより前の、終わってしまった過去。それを天眼は彼女に見せた。
 
 彼女が出した結論は、二つ。
 一つは、天眼が見せる未来にこだわるべきではないこと。天眼が曾祖父に見せたのは、改変可能な未来――つまりは予知というよりは可能性の示唆にすぎない。その程度であれば、天眼などなくとも情報収集と思考によって予測できる。
 もう一つは、未来などというものは、人一人の力ではそうそう変わらないということ。そして、時間を操るほどの魔力を持った祖父であっても、たった一人では滅亡を防げなかった。だが、人に助力を求め、多人数が協力することで、一人ではできなかったことが成就したのだ。
 
 彼女の額には生まれつき埋まっているモノがある。それは特別な力だと人は言った。
 だが、彼女は決めた。こんなモノには頼らない。
 変えようのない過去に怯えず。あやふやな未来に惑わされず。
 ただ、現在を無駄にせず、積み重ねて、生きる。
 それが日長押家後継ぎ、日長押 日路(ひなげし・ひろ)の道。

イメージイラスト:
『絶望の魔王』ゼロの曾孫にしてその天眼を継ぐ者、『銀の天眼』ヒロ。

コンセプトとか:
 フルエが成長してきたら叩く。構成変更? シラネ。
 フルエの成長で有力なのは絶対剣、攻撃力、HP。あとどーなつ大会の魔鏡を警戒するならダブルスタンの利点を捨てても鏡を使ってくる可能性はあると思ってました。それよりも可能性はかなり低いと見ましたが、鏡耐性をあげるための防御振りや、勝率高めのオラネルラさんや日路を狩りにくるための素早さ振りも0ではない見込み。回3もかなりアリだと思いましたが、HPのない日路は3ターン目フルエが行動する前に殺し切らないとどうせアウトなので考慮に入れず。
 で、防御フルエと素早さフルエに同時に勝つための苦肉の策が速鏡速の並び順+魔追加です。相手が素早さフルエならば2ターン目同時行動にわざと遅れ、相手がAP使い切ってからスタンさせて3ターン目先手取る。衝撃一本くらっても衝撃剣が打てるように加熱剣より前に出したので火力が落ちたのが対防御フルエにはきつい。が、そこは魔法剣追加で押し切る。
 他に対する勝率も極端に落ちるわけではないようでしたので、これでいくことにしました。

試合結果:勝率0.674で同率7位、今回ポイント12.721で11位、累積ポイント62.1399で4位。
 フルエ相手に勝利・最後まで勝率五割以上・総合成績五位以内、という目標が全て無事に達せられました。重畳。
 ぶっちゃけ高毒や素早さのある魔鏡に構成変更する人が多いと勝率がどかっとさがるのでちょっと心配していたのですが。
 これで、
「硬度は強さの一つの目安かもしれないけれど、強さはそれだけじゃないよ!」
「途心10〜14あたりで魔法剣が使えないなんてそんなことないよ!」
ってことを胸を張って主張できます。
 
<エンディング>
 彼女が少女の頃、天眼はこんな光景を見せた。
 思いつめた表情の少年が剣を手に襲い掛かってくる。
 彼女は三歳か四歳ほどの幼児をかばいながら、少年を説得し、止めようとしている。
 その少年は十代後半ほどにしか見えないにも関わらず彼女の夫であり、幼児は彼と彼女の間の子であり、この光景は彼が無理心中を図って彼女らを殺す未来であることを、天眼は彼女に教えた。
 
 その光景を見てから数年後、彼女は、老化しにくい肉体を持つため十代後半にしか見えない男と結婚した。
 二人の間に生まれた子供は、今年七歳になる。
 
イメージイラスト:準備中


特設ページ入り口へ墓場入り口へ
inserted by FC2 system